妖精たちのささやき茶話・海花ノ章終了しました!

愛知県高浜市にある中世ルネサンス ブックカフェ Tür テューアさん
その名の通り、中世やそれに関連する蔵書が1,000冊もある素敵な場所です。
なによりスイーツが美味しいんです! →ここ大事

そんなTürさんで21日、お話会を開催しました!

このロケーション最高じゃないですか?
船橋のOnceさんと同じく、コストマリー事務局さんが主催。
愛知県は、名古屋で何度か開催していましたが、ブックカフェでは初めて。
いやもう、いつも以上に僕が楽しみました。
なんせ気がついたら3時間も語ってたんですから。わはは。

今回も魔法陣を設置。オーナーさんがお好きだという緑をメインに。
この宝石の魔法陣で彩られた『お話の灯し火』ですが、
毎回、お誕生日月の人に願い事をして貰って吹き消して貰っています。
今回は、なんとTürさんが! 

終演後、もちろん本日の特別ケーキ「ミードケーキ」もモグモグ。
しっとりしてて優しい甘さが沁みました。
いや、本当にご近所に、こんなカフェがあったらな〜。
と、終始思っていた会でした。
コストさん、Türさん、ありがとうございます。
みなさんのご協力があっての開催でした。


演目
人魚譚 3編
アラン諸島での怖い話
魔法のフィドル
ジャックオーランタンの逸話
アンコール(耳なし芳一)etc……

また、ここで語れたら良いなぁ。

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ちょこっと妖精学 音楽

彼らが音楽好きなのはよく知られていることです。
人魚は髪を梳りながら歌い、水精ニクスは黄金の竪琴を弾きます。
そしてプーカはどうやらイーリアンパイプがお好みのよう。
これはバグパイプに似た楽器で、イーリアンとはアイルランド語で肘。その名の通り、口で吹かずに、肘に挟んだ空気袋を操作しながら吹くのです。地方に残された民話ではプーカがイーリアンパイプで奇妙な曲を弾きながら現れたなど伝えられています。

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ちょこっと妖精学 誕生秘話

レプラコーンと言えば靴屋妖精で、たくさんの金貨が詰まった壺を7つ隠し持っていると言われています。それは彼が働いて貯めたものなのですが、では1番最初のレプラコーンは誰だったのでしょうか。
ある民話では、男から金の壺を預かった小男がいました。その壺は「幽霊の壺」と呼ばれていたそうですが、それを預けた男は死に、小男はずっと守り続けた。
それが最初のレプラコーンになったと言われています。

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ちょこっと妖精学 人魚の帽子

コホリンドリューと呼ばれる小さな赤い帽子、ショール、冠、櫛など人魚が海に帰るために必要な物、そして魔力の源は様々な形で伝わっています。
これらを彼女らから奪うことができれば、人魚を自由にできると言われています。
ある民話では人魚を娶ることができただけでなく、その帽子に口付けをすればどんな願いでも瞬時に叶ったと伝えられています。しかしそれらは人魚が海に帰った瞬間、全てなくなってしまったそう。

W Heath Robinson

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ちょこっと妖精学 埋蔵金

妖精砦には財宝が埋められている。
というのはよくよく民話で出てくる場面です。
中には夢で何度もそれを見て、実際に掘り返しに出かけたと言う話もあります。
でも、そこは妖精譚。ほとんどの場合では砦に住む妖精たちに追い返されたり、中には手酷い呪いをかけられたりと財宝を手に入れられることは殆どありません。
ごく稀に手にした者の話がありますが、それでも彼らは取り返しにやって来るのです。
もちろんお話によっては、それがドラゴンになったりすることも。

Arthur Rackham

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ちょこっと妖精学 幸運

妖精が家にやって来るというのは不幸の兆しとされることが多いのですが、中には幸運だと捉えることもあるようです。
あのお話では、家にやって来た小妖精を追い返した男がいました。
その話を、村の妖精に詳しい老爺にした所「ああ幸運を逃したな」と言われたそう。
その家の近くには妖精砦があり、夜毎、飛び交う光が見えたと言われています。

Margaret Tarrant

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ちょこっと妖精学 手助け

妖精たちは時々、思わぬ所で手を貸してくれます。
もちろん、それは彼らが好む性質の持ち主である場合が多いのですが。
ある青年が妖精の小人を捕まえました。もちろん彼らの貯めたお金が目当てなのですが、青年には医者になるという夢があったのでした。
妖精はその話を聞き、応援しようと言い、彼に充分なお金を渡したのでした。
彼はその金を元に都に行き、立派な医者になったと言います。
大抵はそういう時は、手痛い仕打ちで報いるのですが、中にはこんな事もあるのです。

Frank Cheyne Papé

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ちょこっと妖精学 敬意

妖精信仰という言葉があります。
豊作や豊漁、そして自然の恵みには、精霊や妖精といった某かの霊的な存在が関与している。それに対して捧げ物などをすることで営みが上手く行くよう祈るというものです。
日本の八百万の信仰と似ていますが、いわゆる大きな神社にいって祈願するというよりも、もっと素朴で、鄙びた信仰です。
ある村では、彼らに対する信仰が薄れた為に、凶作が続いてしまったそう。
それに対して昔の習わしについてくわしい老婆たちが、昔の習慣である、彼らに対する祈りを復活させました。お陰で村は最悪の状態を脱しましたが、昔のような活気はついぞ戻らなかったそう。彼らの怒りは解けたけれど前のような加護は無くなった……というイギリス東部に伝わるお話です。

Margaret W. Tarrant

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ちょこっと妖精学 取り替え子 3

ハロウィンが近づくと取り替え子が増えるとお話ししました。
ではは具体的にはどんなときなのでしょうか。
民話では、最も危険なのは「収穫の時」だと言います。
王子の収穫は家族総出。もちろん産まれたばかりの赤ん坊も畑に連れて行きます。
そしてお母さんがちょっと目を離した隙に……と言う訳なのです。

Arthur Rackham

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ちょこっと妖精学 豊穣の精

今のようにニューエイジ哲学などが知られている前から、妖精たち、つまり「良き人々」や「紳士方」は自然の恵みをもたらす存在として静かに信仰されていました。
イギリスの田舎では「あちらさん」と呼ばれていた存在は、日頃は悪戯めいた遊びや、蝶々を追いかけたリなどしているそうですが、彼らのお陰で植物は成長すると信じられていました。花の色も、紅葉も、みんな「あちらさん」が色を付けているそう。
もし彼らの機嫌を損ねると、自然は荒れ果て、収穫もめっきり減ってしまうそう。

Margaret W. Tarrant

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