ちょこっと妖精学 ハロウィンに纏わるお話 3

ハロウィンは過去と現在、此岸と彼岸の境界線が溶け合う時間です。
というわけなんでしょうか、この夜は占いが盛んに行われます。
今でもゲームとして行われているのが、リンゴ囓りゲーム。
これはタライに浮かべたリンゴを、手を使わず口で取るというもの。
もちろん難しいのですが、取れた人には幸運が訪れるとか。
他にも、ハロウィンの夜、十字路に行って耳を澄ませると、風がこの先1年間に起こることを伝えてくれるなど、様々な占術が伝えられています。
でも最も多かったのは、未来の結婚相手を知るというもの。
夜半、誰にも知られず亜麻の実をもって畑に行き、呪文を唱えながらそれを撒く。
そうして撒き終わった後、実った亜麻を引き抜く真似をしていると、肩越しに未来の伴侶が垣間見えるそう。
しかし、この夜はそもそも死霊や邪妖精も跋扈するのです。
中には占いをしに水辺に赴いたため、水棲馬に貪り食われたという娘の話も……。

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