ちょこっと妖精学 ハロウィンに纏わるお話 2

ハロウィンにはカボチャ。
そんな風に思われていると思いますが、元々はカブなんです。
そもそもジャックオーランタン(鬼火妖精)のお話は、飲んだくれの鍛冶屋のジャックが地獄にも天国にも行けず彷徨っていると、煉獄の悪魔が哀れんで、燃え盛る地獄の業火から消し炭をひとつ、彼に……という流れ。
この時、消し炭の僅かな火が消えないように慌ててランタンにしたのが、カブだったんですね。なぜカボチャじゃないのか。それはアイルランドにはもともとカボチャは無かったんです。カボチャという名前もカンボジアから来ているとか、漢字も南瓜と南方の野菜。
北方のアイルランドでは育たないそう。
ではどうしてカボチャになったかというと、アイルランドから多くの移民が渡ったアメリカではカボチャが沢山あったし何より中が空洞なのでランタンが作りやすかったから。
どちらにしろ、ハロウィンの夜は、鬼火妖精ジャックが出てくる夜というわけ。

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