やどりぎの集い、ふたたび。盛況の内に……

18日に群馬県前橋市はyadorigiさんにて、中世ハープの渋川美香里さんと「やどりぎの集い」でした。

yadorigiさんは去年の10月28日にも渋川さんと会を開いたことがありました。
その時も、素敵な設えにしてくださって、とても素敵な時間を共有できたんですよね。
今回もヒヤシンスやラナンキュラスなど、素敵なお花で彩ってくれたんですが……
写真撮り忘れてしまいました〜チクサウ!!

yadorigiさんのInstagramより

今回のお話は、二十四節気雨水を明日に控えていることもあり、

チェコの水霊のお話 ふたつ
フィンマクールのお話 ふたつ

渋川さんの演奏もカンティガスアミーゴの中から海の波が登場するものという水気多めのラインナップ。
春って、水ぬるむってイメージがあって。
ちょうどyadorigiさんの傍には広瀬川が流れていて、良いなぁと思ったんですよね。
あと、僕が水霊好きって言うのもありますけど。

リハーサルの様子ですが、ちょこっとだけ〜。
僕の弾いているサクソンライアーには、妻弾きだけじゃなく、こんな弾き方も出来るんですよね。ピックを使うと良いんですが、忘れてしまってて。あはは💦

また近いうちに、やどりぎの集い、やりたいなぁとしみじみ思う会となりました。

さて、次は渋川さんと、そして高野陽子さんと2daysです!
ただいま絶賛予約受付中ですので、ぜひ〜

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もう二月ですね

ちょっと時間が空いてしまいました。
一月末から二月の頭まで、ちょっとパタパタしてしまってて、更新が遠のいてしまいました。すみません。あああ、筆無精。

でも、ちゃんとお話会やら何やらは開催していたんですよと言い訳を💦

一月二八日に大阪で高野陽子さんと天神橋筋六丁目のTimeBlueさんで
『吟遊詩人と楽士の宴』を開催しました。

こちらは『サブカルチャー妖精学発売記念』と銘打った訳ですが、まぁ、いつものように笑いあり涙ありの二時間と相成りました。

画像の通りの、今回は着物会ということで、陽子ちゃんと、オーナーさんは和装での登場。
他にもTimeBuleさんで催されているハープの会の皆さんがアンサンブルで登場と華やかな幕開けとなりました。


僕も和装で……とのお話もあったのですが、ちょっとサイズがなくて、羽織だけを……
陽子ちゃんと並ぶと、温泉宿の若女将と番頭さん?ですね。

アイルランドの立春インボルグに併せて白鳥が登場する『リルの子供たち』などを。
お客さまからは、思わず涙ぐんでしまったとの声が上がるほどの哀しいお話。
さすがはアイルランド最大悲話と言ったところです。

そして二月。
朔日参りではありませんが、Kishyunのお二人(楽琵琶・中村かほるさん、笙・石川高さん)とで、池袋は自由学園・明日館でお話会を開催してきました。

フランクロイド氏設計の講堂は、とても重厚で、なにより随所に拘りが感じられて素敵でした。音も響きますし、なにより雰囲気がね、最高ですよね。
時折、こういったホールで語る事がありますが、いつもとは違った経験ができますね。

今回は、アイルランドの民話「白い鱒」と伊勢物語から『芥川』と『惟喬親王』についてを。

そして四日は船橋のOnce upon a timeさんでの妖精たちの囁き茶話です。
こちらはもう恒例となった人気企画です。
今回は、昼の部がフィーカということで、Onceさん流アフタヌーンティースタイル!

もう可愛いし、美味しそうだし!
内装もですが、本当にOnceさんの空間は美味しさと驚きに満ちてますね。

オーナーのホビットさんとオフショットをパチリ📷

そんなこんなでパタパタしていた一月から二月ですが、次は群馬県は前橋市出のお話会。
古楽ハープの渋川さんとの再演です! ぜひこの機会に〜。
お申し込みはこちらから!

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お話と僕と妖精と

振り返れば、随分長く彼らの事を追いかけてきたなぁと思います。
いや、正確には彼らと共に過ごしてきた、でしょうか。

何がきっかけだったが覚えていなせんが、両親が買ってくれたお話のテープがきっかけの一つだったことは間違いないんですが。

そもそも、不思議な存在が出てくるお話が好きでした。
でも、いわゆるドラゴンとか英雄とかそういうのではなくて、お話には当然のように出てくる不思議な存在たち。大抵はお話の主人公の冒険を手助けしてくれたり、中には邪魔したりとかそういう彼らがたまらなく好きでした。

しばらくすると、いわゆる絵本で読める定番のものでは飽きてきて、色々と調べていく内に、その土地その土地で語られているの民話に行き着き、もっとたくさんの彼らと出会って言った訳です。

まぁ、三つ子の魂百までもって奴ですね。

あと、僕の郷里である四国って言うのも大きい理由だったかも知れません。

四国は遠野物語の東北ほどメジャーではありませんが、長十郎狸や犬神など、たくさんの奇々怪々なものたちのお話や、弘法大師の伝説や、それこそ平家の落人伝説に、崇徳上皇の奇譚など、多種多様なお話が残され、今でもそういう気配を感じられる所です。

お話を語れば語るほど、ああ、当たり前だけどお話はそれだけで存在するのでは無くて、やはりその土地、そこに住む人たち、そして歴史が絡んでくるんだなって思い至ります。

それを色んな角度で、歴史であったり、心理であったり、民俗なんかで研究したりする人がいて、僕も時々そういう資料を読んだりしています。

それでも、まだ遠いなーと思うことも。

だから、アイルランドに足繁く通うんですけどね。
学者でも、アイルランド人でもない僕が、彼の国のお話を語るには、せめて体中にアイルランドの風を受けてきたい、胸いっぱいに吸い込んで、細胞をひとつひつ晒していたい。
そう思うのです。

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ちょこっと妖精学 竪琴

妖精たちの楽器、彼らが好む音と言えば、様々あります。
例えば素晴らしい笛吹きは、その腕を見込まれて妖精郷に連れ去られましたし、フィドル(バイオリン)弾きも、同じように妖精から演奏を依頼されました。
とは言え、一般的にはやはり竪琴をイメージされる事が多いようです。

とりわけそれは、人魚の絵画に多く見られます。
確かに、人魚や水精が竪琴を弾くという構図はとてもロマンチックですね。

確かに、ドイツの水精ネックは、湖面に座り、黄金の竪琴を奏でると言います。
彼の演奏は素晴らしく、周りの自然に影響を与えるほどだとされています。
もし彼から、竪琴の手解きを受けたければ、黒羊を一頭差し出せば良いとか。

また竪琴には、色んな意味が含まれているそうで、弦を張るという構造は、天地を繋ぐ象徴だとも言われているそう。
ある説にでは、初期の西ヨーロッパで作られたハープのおおよそがヤナギで作られていたといいます。ヤナギは女神や、月の周期、豊穣、魔法に関連づけられた木で、そこから生み出された楽器は同時に魔法的な音を奏でるというのです。

そして人魚など、水に関係する妖精の多くが音楽を奏でたり、歌を歌うのは、河の女神であるサラスバティ(弁才天)が、そのせせらぎの音から、音楽や淀みなく流れる、つまり弁舌も淀みがないと発展した言ったのと同じだと言います。

他にも、バラッドなどの民衆物語では、人でなしの姉に殺された妹の髪を弦にした竪琴が登場します。その竪琴は、姉がどんなに酷く、そしてどうんな方法で自分を殺したかをひとりでに演奏し、歌ったそう。なんとも恐ろしいですね。

似た話で、アイルランド版「王さまの耳はロバの耳」では散髪屋は、穴を掘って叫ぶのではなく、ヤナギの木(ここでも!)に「王さまの耳はロバの耳なんだよ」と囁きかけました。
そして王さま付の竪琴弾きが、そのヤナギで竪琴を作ったところ、竪琴はひとりでに「王さまの耳はロバの耳」と歌い出したそうです。

このように、竪琴と妖精、そして魔法との関連性は挙げだしたら切りがありませんし、彼らの関係を明らかにする物語は沢山あります。

ですが、その中でも大きな要素として、アイルランドとの関係性があるような気がします。
世界広しといえども、楽器を国章にしているのはアイルランドだけ。
もちろんそれは竪琴です。そしてアイルランドと言えば妖精の国。
この2つの要素は、画家や作家のインスピレーションを強く刺激するのでしょうね。

蛇足
アイルランドはアイルランド語でエリン(エーレ)。
そしてハープはクローシャッハ、クリッツ。
どちらも女性名詞で、エリンは女神の名前で、アイルランドを擬人化して描く場合、女神であったり、老婆だとされています。

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1月、2月のお知らせです。

さて、成人式も済み、もーいい加減お屠蘇気分も抜けて?、通常運転ですが、僕も色々と動きはじめています。
YouTubeラジオでもお話していましたが、1月はちょっと原稿に取りかかっていたので、語りのお仕事は大阪での高野陽子さんとの共演が2024年初舞台。
かれこれ10年近く彼女とは共演していますね。もう安定のコンビです。

そして次は、久しぶりの楽琵琶の中村かほるさんと笙の石川高さんとのトリオ。

何のかんのとパタパタしてますね。
この他にもお話会、音楽会などの出演予定は、出演ページをご覧下さい。

さーて、今年も語って語って、妖精郷の扉を開けていきますよ〜

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ちょこっと妖精学 妖精の花嫁

#ちょこっと妖精学

古今東西、妖精などといった人とは違う、時に人以上の美しさや能力を持った存在を伴侶にしたいという願いがあるようです。
よく見られるのは人魚や天女、そして水や木の精霊といった存在。
彼女(時に彼)らは、情に厚く、また豊穣をもたらしてくれる存在ですが、その結婚には様々な誓約が伴います。
多くは見るな、叩くななどで、その類話は多く伝わっています。

あるお話では、水のそこに住む妖精は大変美しかったのですが、ある魔法がかけられていて、伴侶となった男がそれを破ると、湖の底に戻らねばならなかったのです。
それは、妖精の名前を呼んではいけないという大変簡単で、破ってしまいがちなことだったのです。
案の定、はつい妖精の名前を呼んでしまい、彼女は湖に帰ることに。

男の元にはただ彼女との素晴らしい結婚生活の思い出と、それを失った寂しさだけが残ったのでした。

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新年あけましておめでとうございます

2024年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします……って、元旦にまさか巨大地震がおこるなんて誰も思ってもおらず。僕は、飲み続けていて、うかうかと酔い午睡を楽しんでいたときでした。
あの緊急地震速報の音はどうにも好きになれませんね。
もちろん、そういうのを狙っての設定なんでしょうけど。
幸いにも親族、友人知己には被害はなかったのですが、季節的にも厳しいときなので、彼我に遭われた方たちの一日も早い日常復帰と、大好きな北陸が復旧することを祈ります。

さて、今年は色々と今までと違った形で、皆さまの前に登場する機会があるようなないような……まだちょっと内緒ですが。
お話会やイベント等の情報はここやTwitter(現X)等で告知していきます。

今年も彼らと踊る日々を過ごす予定なので、ぜひ一緒に妖精郷を旅してください。

妖精譚の語り部 / フェアリードクター・高畑吉男

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年が暮れてゆきます

今日は大晦日。
いやぁ、本当に一年が早いです。年々早くなっている気がしますが、そう感じるのは老化だそうですが、まぁ、僕も若くはないですしねぇ。

とまぁ、ぼやきは置いておいてですが、今年も本当にたくさんの人にお世話になりました。

会場になったカフェやレストランのみなさん、そして間に入って色々と取り計らってくれたみなさん、共演してくれた奏者の皆さん、なにより一緒に妖精郷を旅してくれた皆々様、本当にありがとうございます。感謝しかねぇよぉ。

個人ごとですが、今年は商業、私家含め、4冊も上梓することが出来ました。
自分でも良く書いたなぁと思うし、飽きないなぁと思ったり。
手に取ってくださったみなさん、ありがとうございます。

来年はどんな年にしようかと考えると、やっぱり妖精なんですね。
アイルランドでのフィールドワークも継続したいし、お話ももっと仕入れたいし、なにより琴弾亭(仮称 / 次点・狐弾亭)の準備も進めたいし。

ちょっとはゆっくりしたいなぁ思ったり、休みベタですね、と言われたりもしますが、なんだかんだで来年も僕はハネハネしてそうです。

てなわけで、取り留めもないお話に終始しましたが、どうぞ皆さまも平らかであたたかい年末年始を!

どなた様にも妖精郷と物語の祝福がありますように。

妖精譚の語り部・フェアリードクター / 高畑吉男

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ちょこっと妖精学 花の精

妖精といえば、祖霊、土地神、幽霊と、様々なタイプがいますが、一般的に言えば、やはり花の精になると思います。

メアリーシシリーバーカーなどの作品にふれても、可憐に、そして艶やかに咲く花々の傍らに、愛らしい妖精の姿はとても似つかわしいですね。

では、具体的に花々の精……というと、意外と少なく、アイルランドに関して言えば、木霊などの巨木、古木が魂を持ったものが時折見られる程度で、ほとんどがサンザシやスピノサスモモなどに妖精たちが住んでいるというのが定番です。つまり妖精たちが好む花はあるけれど、花そのものが妖精に……というのはあまり見られないのです。

アイルランドで出会ったブラックソーン(スピノサスモモ)

では、花の妖精はいないのかと言われると、もちろんそんなことはなく、ギリシアにはニンフという花木に宿る精霊がいますし、おとなり中国には花神と呼ばれる花の神様がいます。

その中で、一番「妖精らしい」と言えば前述のギリシアの妖精ニンフの中にいるクロリスでしょうか。
もともと彼女は樹木のニンフだったのですが、西風の神ゼピュロスに見初められ、略奪されました。そしてイタリアに連れてこられて、そこで花の神となったそうです。
一説には、ゼピュロスの妻になる代償として花の神の権能を得たとか。
ちょっとどうなの? という神話ですが、まぁ、ギリシア神話ですから💦

1世紀のローマ・フレスコ画に描かれたフローラ

とまれ、花々を司る女神になったクロリスは、のちにローマ神話のフローラとなり、植物相を意味する言葉になったり、五月祭での主神となったり豊穣神、春の女神となったりと、果てはお店の名前になったりと、意外と私たちの周りに散見されます。

昔から、花は私たちの身近にあって、心を和ませてくれたり、美の象徴、豊かさの象徴なんですね。

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暖炉と歌と物語、盛況の内に終了しました

暮れの元気なご挨拶〜♪ とつい歌いたくなる年の瀬です。
いや今年も本当に色んな事がありました。
そんな由無し事を思い返しつつ、23日は日野のClare home and gardenさんにて
暖炉と歌と物語でした。

古楽ハープの渋川さんとは何度か共演していますが、同じく古楽の中村さんとは同じくハープ繋がりで知り合ったのですが、共演は初めてでした。

リハーサルの様子ですが、多彩ですね〜。
この他にもプサルテリウムも演奏されてたんですが、古楽の方たちはほんと色んな楽器を扱えるんですね〜。

今回はクリスマスに合わせてと言うことで、アルフォンソ10世の聖母マリアのカンティガ集から幾つか、そして冬に因んだお話と、アイルランドに伝わっている聖夜の奇跡譚などを語らせて頂きました。

今回ももちろんお話の燈を。周りのビジューで彩った妖精の輪はヒイラギをイメージして。
アイルランドでは、クリスマスツリーを飾る習慣はあまりなかったそうで、代わりにヒイラギを摘んできて、それを家の至る所に飾ったそうです。
そして聖夜、ヒイラギの葉の棘ひとつひとつに天使が降りてくると言われています。

装身具(孔雀洞雑貨舗さん)は、もみの木のように深い色のものを。

そして、この日の会の為に、Clare home and gardenの山崎さんが、アイリッシュクリスマスケーキを用意してくれました。
ありがとうございます〜!

アイルランド伝統のクリスマスケーキは、いわゆるドライフルーツたっぷり、洋酒しみしみのフルーツケーキをアイシングで白くデコレーションしたもの。
今のように冷蔵庫などなかった時代、長期保存する為にとられた調理法なのですが、そもそもお砂糖やドライフルーツが高価だった訳ですから、とっても贅沢なケーキなのです。

最期に3人でパチリ! また3人でいろいろやりたいですね。

これで2023年のお話会の予定はすべて終了しました。
いやはや、いつもながらあっと言う間の1年でした。
出会いあり、別れあり、でも結果としては実り多い1年だったかな?
なにせ本を4冊も出したしね〜。

来年は今のところ、1月28日の大阪が初お話会です。
ちょっと走りすぎた気もするので、ゆるゆる開始しようかな、と。

みなみなさまも良い聖夜をお過ごしください。

Merry Christmas! Nollaig Shona!

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