新年あけましておめでとうございます

2024年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします……って、元旦にまさか巨大地震がおこるなんて誰も思ってもおらず。僕は、飲み続けていて、うかうかと酔い午睡を楽しんでいたときでした。
あの緊急地震速報の音はどうにも好きになれませんね。
もちろん、そういうのを狙っての設定なんでしょうけど。
幸いにも親族、友人知己には被害はなかったのですが、季節的にも厳しいときなので、彼我に遭われた方たちの一日も早い日常復帰と、大好きな北陸が復旧することを祈ります。

さて、今年は色々と今までと違った形で、皆さまの前に登場する機会があるようなないような……まだちょっと内緒ですが。
お話会やイベント等の情報はここやTwitter(現X)等で告知していきます。

今年も彼らと踊る日々を過ごす予定なので、ぜひ一緒に妖精郷を旅してください。

妖精譚の語り部 / フェアリードクター・高畑吉男

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年が暮れてゆきます

今日は大晦日。
いやぁ、本当に一年が早いです。年々早くなっている気がしますが、そう感じるのは老化だそうですが、まぁ、僕も若くはないですしねぇ。

とまぁ、ぼやきは置いておいてですが、今年も本当にたくさんの人にお世話になりました。

会場になったカフェやレストランのみなさん、そして間に入って色々と取り計らってくれたみなさん、共演してくれた奏者の皆さん、なにより一緒に妖精郷を旅してくれた皆々様、本当にありがとうございます。感謝しかねぇよぉ。

個人ごとですが、今年は商業、私家含め、4冊も上梓することが出来ました。
自分でも良く書いたなぁと思うし、飽きないなぁと思ったり。
手に取ってくださったみなさん、ありがとうございます。

来年はどんな年にしようかと考えると、やっぱり妖精なんですね。
アイルランドでのフィールドワークも継続したいし、お話ももっと仕入れたいし、なにより琴弾亭(仮称 / 次点・狐弾亭)の準備も進めたいし。

ちょっとはゆっくりしたいなぁ思ったり、休みベタですね、と言われたりもしますが、なんだかんだで来年も僕はハネハネしてそうです。

てなわけで、取り留めもないお話に終始しましたが、どうぞ皆さまも平らかであたたかい年末年始を!

どなた様にも妖精郷と物語の祝福がありますように。

妖精譚の語り部・フェアリードクター / 高畑吉男

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ちょこっと妖精学 花の精

妖精といえば、祖霊、土地神、幽霊と、様々なタイプがいますが、一般的に言えば、やはり花の精になると思います。

メアリーシシリーバーカーなどの作品にふれても、可憐に、そして艶やかに咲く花々の傍らに、愛らしい妖精の姿はとても似つかわしいですね。

では、具体的に花々の精……というと、意外と少なく、アイルランドに関して言えば、木霊などの巨木、古木が魂を持ったものが時折見られる程度で、ほとんどがサンザシやスピノサスモモなどに妖精たちが住んでいるというのが定番です。つまり妖精たちが好む花はあるけれど、花そのものが妖精に……というのはあまり見られないのです。

アイルランドで出会ったブラックソーン(スピノサスモモ)

では、花の妖精はいないのかと言われると、もちろんそんなことはなく、ギリシアにはニンフという花木に宿る精霊がいますし、おとなり中国には花神と呼ばれる花の神様がいます。

その中で、一番「妖精らしい」と言えば前述のギリシアの妖精ニンフの中にいるクロリスでしょうか。
もともと彼女は樹木のニンフだったのですが、西風の神ゼピュロスに見初められ、略奪されました。そしてイタリアに連れてこられて、そこで花の神となったそうです。
一説には、ゼピュロスの妻になる代償として花の神の権能を得たとか。
ちょっとどうなの? という神話ですが、まぁ、ギリシア神話ですから💦

1世紀のローマ・フレスコ画に描かれたフローラ

とまれ、花々を司る女神になったクロリスは、のちにローマ神話のフローラとなり、植物相を意味する言葉になったり、五月祭での主神となったり豊穣神、春の女神となったりと、果てはお店の名前になったりと、意外と私たちの周りに散見されます。

昔から、花は私たちの身近にあって、心を和ませてくれたり、美の象徴、豊かさの象徴なんですね。

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暖炉と歌と物語、盛況の内に終了しました

暮れの元気なご挨拶〜♪ とつい歌いたくなる年の瀬です。
いや今年も本当に色んな事がありました。
そんな由無し事を思い返しつつ、23日は日野のClare home and gardenさんにて
暖炉と歌と物語でした。

古楽ハープの渋川さんとは何度か共演していますが、同じく古楽の中村さんとは同じくハープ繋がりで知り合ったのですが、共演は初めてでした。

リハーサルの様子ですが、多彩ですね〜。
この他にもプサルテリウムも演奏されてたんですが、古楽の方たちはほんと色んな楽器を扱えるんですね〜。

今回はクリスマスに合わせてと言うことで、アルフォンソ10世の聖母マリアのカンティガ集から幾つか、そして冬に因んだお話と、アイルランドに伝わっている聖夜の奇跡譚などを語らせて頂きました。

今回ももちろんお話の燈を。周りのビジューで彩った妖精の輪はヒイラギをイメージして。
アイルランドでは、クリスマスツリーを飾る習慣はあまりなかったそうで、代わりにヒイラギを摘んできて、それを家の至る所に飾ったそうです。
そして聖夜、ヒイラギの葉の棘ひとつひとつに天使が降りてくると言われています。

装身具(孔雀洞雑貨舗さん)は、もみの木のように深い色のものを。

そして、この日の会の為に、Clare home and gardenの山崎さんが、アイリッシュクリスマスケーキを用意してくれました。
ありがとうございます〜!

アイルランド伝統のクリスマスケーキは、いわゆるドライフルーツたっぷり、洋酒しみしみのフルーツケーキをアイシングで白くデコレーションしたもの。
今のように冷蔵庫などなかった時代、長期保存する為にとられた調理法なのですが、そもそもお砂糖やドライフルーツが高価だった訳ですから、とっても贅沢なケーキなのです。

最期に3人でパチリ! また3人でいろいろやりたいですね。

これで2023年のお話会の予定はすべて終了しました。
いやはや、いつもながらあっと言う間の1年でした。
出会いあり、別れあり、でも結果としては実り多い1年だったかな?
なにせ本を4冊も出したしね〜。

来年は今のところ、1月28日の大阪が初お話会です。
ちょっと走りすぎた気もするので、ゆるゆる開始しようかな、と。

みなみなさまも良い聖夜をお過ごしください。

Merry Christmas! Nollaig Shona!

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妖精たちのささやき茶話 終了しました

恒例の船橋はOnce upon a timeさんでのお話会『妖精たちのささやき茶話』
2023年に予定されているものは無事、すべて終了しました。

いやぁ、全8回ということは、ほぼ毎月伺っていたんですね。
本当に、ありがとうございます。

毎回、内装が季節毎に変わり、これがまた楽しみというか、おおぅ! となっていたんですが、今回はやはり冬至〜クリスマスということで、毎年登場する彼🎅

定番の赤では無く、ウァームホワイトのサンタさんというのが良いですね。
趣味良いですよねぇ。

さて、今回はクリスマスのホーリーシーズンと言うこともあり、いつもよりハッピーエンド、幸せな結末のお話をチョイス。
人魚だったり、小人だったり、クリスマスのシーズンに合わせてお話だったり。
あ! ご当地フィンのお話語るの忘れたッ。また次回かな。

そして毎回のお話会で灯される、お話の燈。
揺らめく炎を囲むビジューは妖精の輪、魔法陣でして、お話がすべて終わった後、ロウソクを吹き消すのは、その月の誕生日の方。願い事を込めて吹き消して頂きます。

昼の部は、来る途中、寒風の中でも美しく咲いていた菫をイメージして

夜の部は、夜天に輝く一番星を。一粒だけ黄色い石があるの分かりますか?

さて、このお話の燈。今年最初には大きなロウソクだったのですが、夜の部の終わりと共に燃え尽きてしまいました。

ああ、本当にお話の時間って、マジカルですね。

さて、来年のOnceさんでの会は、主催のコストマリー事務局さんとお話して、ちょっと趣向を変えて、昼はフィーカ(北欧のアフタヌーンティー)、夜はディナーになりました。
ふふふ、楽しみですね〜。
詳細はこちら
ただ、現在キャンセル待ちだそう💦

今年も残すところあと僅か。
お話会もいよいよ最期の日野はClare home and gardenさんでの三人会

本当に一年を通して、彼らとお話と共に駆け抜けますねー。
こちら、若干数席がありますので、宜しければcontactページからお申し込み、お問合せを

17日 演目
北風のくれたテーブルかけ
人魚の王子さまと娘
どうして海の水は塩辛い?
トロルとエール ……etc


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ちょこっと妖精学 動物妖精の色

動物妖精と言うと二種類あると言われています。

・動物の姿をした妖精
 これはケットシーやクーシー、黒妖犬と呼ばれる、動物の姿をしているけれど、妖精そのものという種類です。言ってしまうと、各々が個性を持ち、人語を解するタイプです。
そしてもう一つが

・妖精に飼われている動物
 これはいわゆる群れをなす妖精たちに飼われている者たち。
 多くは妖精塚や砦の番犬や、彼らが騎乗する馬だったりします。

お話の中でよく出てくるのは、妖精牛で、動物の姿をした妖精でしょうか。
彼らは牧場などの牛馬に紛れているのですが、やはりどこか違っている様です。

例えば川や海からやって来る。
これはもう絶対にあり得ない訳ですが、そういう登場をする妖精牛がよく登場します。

尽きぬ事の無い程の牛乳を提供してくれる。
素晴らしい牛ですね。牧夫からすると願ったり叶ったりです。

とまぁ、こんな彼らですが、見た目も少し変わっていたようで、大抵は体は茶色。顔だけが白く、耳は赤いというのが通例です。
白面赤耳というのは、かなり特殊ですね。

ほかにも体色が変わっていたというと、前述した群れをなす妖精たちに飼われていた妖精犬は、虹の色をしていたそうです。なんとも派手というか、見事というか……

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ちょこっと妖精学 妖精からの報酬

妖精たちは何かにつけて人間に頼ろうとします。
これを「妖精の依存」なんて呼び方をしてますが、あちらの世界にはなくて、こちらには溢れてるものっていうのがあるんでしょうね。

どちらにせよ、彼らを助けてその見返りに何かをくれるといったら注意が必要。
妖精の宝物はそれはそれは素晴らしく、人間の欲をかき立てる物ばかりなのです。
それもそのはず、彼らは世界中の富を手にしているのですから。

財布から溢れる金貨は使っても使っても目減りしませんし、上等の絹のショールは本当に肌触りが良くてずっと触れていたいし、腰帯は上等の物で、キラキラと輝いています。
けれど、欲を出してそれを手にしたらもう駄目です。
すべては災いの始まりで、身を滅ぼしたり、家が火事になったりと大変な事になるのです。

えー、お礼なのに? 
そうなのです。お礼だからこそ、欲を出さず、過不足なく頂いて、それ以上の物は辞退しなくてはなりません。

あるお医者さんは、治療の報酬として、山ほどの金貨を送られることになりましたが、正当な対価しか受け取りませんでした。
無事家に帰ってみると、そのお金の中には金の指輪が。しかもお医者さんのイニシャルが彫られていたそうです。
もちろんそれは慎ましいお医者さんに対する妖精王からの贈り物だったのです。

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冬の集い・木枯らしと物語、無事終了しました

12月もそろそろ半ばなのに、まだ20℃に届く日なんかあったりして、あれれ〜? とコナンくんみたいになっていますが、皆さんはいかがお過ごしですか?タイトルを決めたときは、ググッと冷え込むだろうねーと矢島さんと話してたんですけども。

今回はちょっとお久しぶりの四谷にある小さな喫茶店homeriさん。
いつもは平日の夜なんですが、今回は珍しく週末の午後。
会が終わった頃には、夕暮れの気配が漂っていたら良いね〜と話してのことでした。

矢島さんとの会は、彼女が物語に合わせてオリジナルの曲を演奏してくれるのですが、今回はなんと計4曲も書き下ろしてくれました。
しかもお話の途中の効果音付という豪華ッぷりです。いつも矢島さんありがとう〜。

さて今回は12月の会ということで、冬や北風に因んだお話をいくつかさせて頂きました。
また暖炉の前は語り手と猫の居場所と申します(たぶん)ので、長いお話も。

あらま、僕が巨人のようだよ。→結果、猫背になってるなぁ。
見えてませんが、装身具、ネクタイに合わせて紫のリボンで髪を結んでおりました。

お話の燈は、出掛けに出会った爛漫と咲く山茶花をイメージしました。
矢島さんとは来年3月辺りにまたどう? とお話ししていますよ〜。

次は17日の船橋のOnceさんですが、こちらは昼夜共に満席。ありがとうございます。
そして今年最後は23日のこちら。まだお席が若干数残っていますので、是非!

12月23日
日野 Clare home and garden
中世ハープ奏者・渋川美香里さん、中世古楽器奏者・中村会子さんとの共演です。
聖夜を前に、中世の音楽や聖母マリアのカンディガ、そして物語を是非。
18:00〜20:00 (開場17:30)
席料3,000円+オーダー

ご予約お問合せは、contactのページから

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お知らせ!

先日、メールフォームより23日のClare home and gardenにてのお話会について問合せくださった丸山様。頂戴したEメールアドレスが間違っているようで、返送されてしまいます。
こちらをご覧になられましたら、改めてご連絡頂けますか?
宜しくお願いします!

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コミティア146に参加してきました。

12月3日は東京ビッグサイトで開催されたコミティァ146に参加してきました。
先月の文学フリマに続いてちょっと自費出版イベントが続いていますねー。
前回の文学フリマが評論や研究系が多いとするならコミティアは一次創作のみ。
つまりオリジナル作品だけを扱ったイベントです。
今回は、出来たてホヤホヤの新刊「モジャミ通信2023」を持って参加しました。

今回はちょっと版を大きくして、表紙等は漫画家の熊噛舎華さんにお願いしました。
うーん、似てますね、モジャミ具合も。
→モジャミとは、僕の髪が天然パーマでモジャモジャしていることが由来です

薄い本、薄い本……いや薄くはないかな?
内容は2023年のアイルランド南西部でのフィールドワーク報告書(という名前の旅行記)。

熊噛さんの漫画も載ってますよー。
後日、BOOTHにて通販しますので、よろしくお願いします。

というわけで設営です。

文学フリマと同じで、コミティアは商業誌もおけるのが良いですね。

今回も本当にたくさんの方に来て下さってありがとうございます。
サインも一杯させて頂きました!
そして欲しかった本も買えたり、作家さんにお目にかかれたりふふのふーでした♪

次は、文学フリマ東京38 – 2024/5/19(日)です!
たぶん、新刊出せるかな? お楽しみに〜。

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