動物妖精と言うと二種類あると言われています。
・動物の姿をした妖精
これはケットシーやクーシー、黒妖犬と呼ばれる、動物の姿をしているけれど、妖精そのものという種類です。言ってしまうと、各々が個性を持ち、人語を解するタイプです。
そしてもう一つが
・妖精に飼われている動物
これはいわゆる群れをなす妖精たちに飼われている者たち。
多くは妖精塚や砦の番犬や、彼らが騎乗する馬だったりします。
お話の中でよく出てくるのは、妖精牛で、動物の姿をした妖精でしょうか。
彼らは牧場などの牛馬に紛れているのですが、やはりどこか違っている様です。
例えば川や海からやって来る。
これはもう絶対にあり得ない訳ですが、そういう登場をする妖精牛がよく登場します。
尽きぬ事の無い程の牛乳を提供してくれる。
素晴らしい牛ですね。牧夫からすると願ったり叶ったりです。
とまぁ、こんな彼らですが、見た目も少し変わっていたようで、大抵は体は茶色。顔だけが白く、耳は赤いというのが通例です。
白面赤耳というのは、かなり特殊ですね。
ほかにも体色が変わっていたというと、前述した群れをなす妖精たちに飼われていた妖精犬は、虹の色をしていたそうです。なんとも派手というか、見事というか……