アザラシ妖精についてのお話は、オークニー諸島やシェトランド諸島に多く伝わっています。いくらかの違いはありますが、多くの筋は同じでアザラシの毛皮を脱いだ乙女を男が嫁にして……という天人(人魚)女房と同じです。こうした説話は、新しい部類に入るようで、どうやら指の間に水掻きがある、何故か豊漁に恵まれる漁師、そして不世出の英傑の出自の理由とされたようです。
“Kópakonan”, in Mikladalur.