妖精伝承を紐解いてゆくと、もともとはその土地特有の神様だった存在が、キリスト教の流入により、魔神や悪魔に堕ちたという話に良く出会います。妖精伝承で多いのは、北欧の神オーディン。彼は、キリスト教が支配的になってゆくに連れ、冬の大公。極寒の夜吹き荒ぶ風の魔物、ひしては魔王に変化していきます。そう言った魔王や悪魔は、自らと契約した魔女の魂を狩ると言われていますが、ある伝承では、北欧の妖精エルフたちを駆っていると言います。
Harry George Theaker