ちょこっと妖精学 落とし物

妖精たちがなにかを忘れてゆく、ということは時々あるようです。
ある民話では、彼らが踊っていたところに出会した男がいました。
もちろん妖精たちは掻き消えてしまったのですが、そこには小さな金の指輪が。
男はきっと彼らの物だと思い、それから妖精を探す様になりました。
やっとの事で彼らと行き会えた彼に、指輪の持ち主は喜んで
「なにか1つ願いを叶えてやろう」と持ちかけます。
男が考えて出した答えは「あなたたちが踊っていたあの曲を教えて欲しい」
それこそが今でもアイルランドで演奏されている「The Gold Ring」という曲なのです。

Elsa Beskow

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