妖精たちは恩義には恩義で、無礼には無礼で返すと言います。
確かに約束を守る彼らの話は多くありますし、妖精王から杯を貰ったというお話も。
相手が妖精だろうが、人間だろうが、親切にすることは大事ですね。
ですが、相手の姿が醜く、恐ろしかったらどうでしょうか。
アイルランドには「飢え男」という妖精がいます。つまり乞食のようなみすぼらしい姿をしてあちらこちらに現れて、物乞いをします。
それを拒絶したらそれまでなのですが、もしちゃんと施しを与えたなら飢え男は相応のお礼をしてくるそう。ある木こりが飢え男に食べ物を恵んだところ、お礼としてそれはそれはたくさんの薪を贈られたそうです。
Ralph Hedley