フェアリーストライク、妖精の一撃というものがあります。その名の通り彼らからの一矢。それは見えず、察知することは不可能で、当たるとリュウマチやぎっくり腰のような症状に襲われます。しかしそんなことはまだ良い方で、中には半身不随や心臓麻痺になってしまうことも。
それらはおとぎ話や民話だけのことと思われることも多いのですが、アイルランドなどには実際そんな事件が散見されます。
例えば、アイルランド西部メイヨー県で、病院を建てることになりました。ですがその予定地には妖精木・サンザシが生えていました。しかし作業員たちはそれを信じず、あまつさえ彼らに暴言を吐いたといいます。結果、作業員たちは妖精の一撃をくらい、足を引きずり、中には命を落としてしまったものもいたそうです。
それでも病院は建てられましたが、開院することはなく、全ての計画が頓挫し、今でもそこには木が生い茂っているそうです。
この話は1920年に起こったことだそうです。
Heinrich Vogeler