今のようにニューエイジ哲学などが知られている前から、妖精たち、つまり「良き人々」や「紳士方」は自然の恵みをもたらす存在として静かに信仰されていました。イギリスの田舎では「あちらさん」と呼ばれていた存在は、日頃は悪戯めいた遊びや、蝶々を追いかけたリなどしているそうですが、彼らのお陰で植物は成長すると信じられていました。花の色も、紅葉も、みんな「あちらさん」が色を付けているそう。もし彼らの機嫌を損ねると、自然は荒れ果て、収穫もめっきり減ってしまうそう。
Margaret W. Tarrant